不定期日記(2024)   ネタは随時募集しております。ぜひ御一報下さい。 >
99通期00通期 01前期01後期 02前期02後期 03前期03後期 04前期04後期 05前期05後期 06前期06後期 07前期07後期 08前期08後期
09前期09後期 10前期10後期 11通期12通期 13通期14通期 15通期16通期 17通期18通期 19通期20通期 21通期22通期 23通期

 日頃頂きましたメールには全てお返事を差し上げているつもりですが、万一「返事が来ない〜」等、
お急ぎの場合は遠慮無く電話でお申し付け下さい。
03-5452-5298 or 携帯へお願い致します。 
2024/01/22-23 IPEROP24 (Tokyo, Japan) *参加, Invited
2024/02/16 Renewable Energy Symposium (Uppsala, Sweden) *参加, Invited as a surprise guest
   ----------
2024/04/10-12 PVSAT2024 (Glasgow, UK) *参加, Invited
2024/05/17 80th Symposium of Prof. Michael Graetzel (Lausanne, Switzerland) *参加, Invited
2024/05/30-31 Materials World (Dubai, UAE) *不参加
2024/07/10-12 第4回日本太陽光発電学会学術講演会 (広島) *不参加
2024/07/22-23 ISSE 2024 (Kyushu University) *参加, Invited
2024/07/29-08/02 IPS-24 (Hiroshima) *参加, プログラム編成委員
2024/09/23-27 EU PVSEC 2024 (Vienna, Austria) *不参加
2024/09/23-29 Advanced functional materials for next generation thin film photovoltaics (Samarkand, Uzbekistan) *参加, Invited
2024/09/30-1-/02 ISOS-15 (Berlin, Germany) *参加, Invited
2024/10/06-10 PRiME 2024 (Honolulu, USA) *参加
2024/11/10-15 PVSEC-35 (Numazu, Japan) *不参加
2024/12/01-06 2024 MRS Fall Meeting (Boston, USA) *参加? accept の可否次第

【2024.4.16 イギリス出張 Day8】

 移動日(機中泊)。エディンバラ→ロンドンはやむを得ないとして、ロンドンから日本
へは、移動コストを下げるために再び仁川空港で乗り換えます。

 なお説明省きましたが、イギリスへの入国は<日本人の場合>顔認証だけで通過
することができます。対面インタビュー無しの、文字通り「顔パス」です(有り難い)。

 一例としてこれが中国人の場合どうなるかと言いますと、予め誰か招待者の了解を
得てビザを取り、入国時には長々とあれこれ説明をすることになります。Yue 先生の
場合は過去の論文 publication を全て紙に印刷したものを揃えて提出したとか。


 めんどくさ。 お疲れ様です。

【2024.4.15 イギリス出張 Day7 The University of Edinburg】

 イギリス出張の最終日、エディンバラ大学にて講演。これまでに 21 名のノーベル賞
受賞者を輩出しており、ダーウィンが通っていた事でも有名な大学です。講演後、Aruna
先生のお取り計らいで、ようやく美味い食事にありつけました。
ホ。
 別に喧嘩を売るつもりは毛頭無いのですが、ホテルも上層の見晴らしの良い部屋を
通してくれて本当に有り難かったのですが、イギリスの食事の何がどう不味いのかを
もう少し解説します。

 先日のソーセージで言えば (滞在ホテル 3 ヵ所に共通です) 微妙に砂糖甘みがあっ
て、なおかつねっとり/ぐにゅっと脂身が粘つきます。最も単純なパンケーキにしても、
恐らくベーキングパウダーを入れていないのでボソボソした食感になります。これはマ
フィンでも同じ。アップルパイの生地もボソボソしていて、がっかり感が半端無いです。
朝食の目玉焼き or スクランブルエッグも風味が無くて残念です。これは、予想するに
調理前の卵自身が美味くないんだと思います。

 最後の砦のマクドナルドにしても、バーガーとポテトはまずまず世界共通ですが、ナ
ゲットはかまぼこみたいに?パサパサで、付け合わせのケチャップですら不味いです。

 私、愚痴り過ぎでしょうか? (苦笑)

【2024.4.14 イギリス出張 Day6 Edinburg castle】

 スコットランドの首都、エディンバラの象徴でもあるエディンバラ城です。面白かった
のは、館内に掲示されていた「Standardization」という説明書き。日本語に直訳すれば
「標準化」ですが、その内容はもっと深刻で、戦争で「領地を決定付ける」という意味合
いを持つようです。

 と言いますのも、この城は何世紀にもわたって多くの包囲や戦いの舞台となり、言わ
ば格闘による「Standardization」の歴史を体現しているんだとか。
 要予約。

【2024.4.13 イギリス出張 Day5 Bambvrgh castle】

 初日のニューカッスルとエディンバラの中間に位置するバンバラ城です。
 Marina ファミリーの御厚意による。Thank you!

【2024.4.12 イギリス出張 Day4 PVSAT2024】

 最終日。本会議主催者 Aruna Ivaturi 先生のラボツアー。午後はエディンバラへ移
動します。
 毎日雨。

【2024.4.11 イギリス出張 Day3 PVSAT2024】

 (1) 昨日から感じていたのですが、少なくともここでは「屋内太陽電池 Indoor
photovoltaics
」という用語、ないしトピックが一つのトレンドになっている模様。

 これに呼応する形で「Space Photovoltaics」や、今更ですが「Agrivoltaics」なども見
掛けます。


 (2) スウォンジーの Specific 社からは安全に配慮して溶媒を DMF/DMSO から
Acetonitril に替え、スロットダイコーティング& R2R 方式によるフレキシブル太陽電
池製造を披露していました。HTL は P3HT/Carbon、溶媒は D-xylene。


 スライドありますので、気になる方はお問い合わせ下さい。

【2024.4.10 イギリス出張 Day2 PVSAT2024】

 朝一で Newcastle→Glasgow へ列車で移動してストラスクライド大学へ。PVSAT2024
会場で参加登録を済ませ、午後から招待講演をこなします。
 イギリス「あるある」ですが、頻繁に雨が降ります。いきなり降ったり・止んだり。風も強いので、スーツも髪もグダグダに。

【2024.4.9 イギリス出張 Day1 Newcastle】

 「イギリスは食事が...(クソ不味い)」言われてもピンと来ない人のために、一例として
今日の朝食を晒します。何かが足りない感じ。ソーセージは見た目の通り大味で、か
つなぜか骨の欠片が混じっていて、これが歯に挟まって居心地が悪い思いをしました。

 食に対する愛情もしくは向上心 (?) が無いのか、あるいはもしかして決定的に我々
と味覚が違うのかもしれません。まぁ、いいんですけど。
 午後は私の特別講演です。

 大好評? :)

【2024.4.8 移動日・イギリス出張】

 昨年 5 月に「牛丼一杯が 15 GBP (=2,630 円) !!!」とボヤいたばかりですが、懲りず
にまたイギリスへ行きます。今では円安が更に進んで、2,870 円相当となっておりま
す。 死ぬっ

 今回の PVSAT は Glasgow で開かれるのですが、日本に例えると太陽光発電学会
のようなもので、物理を基本としたイギリス最大の太陽電池学会です。主催者の一人
である Elizabeth Gibbson 先生が、招待講演者の選出を Marina Freitag 先生に投げ
たことでご指名を受けた次第。

 結果、どうせ来るなら前日に Newcastle 大学でも講演して欲しいと頼まれ、更に
PVSAT のプログラム中に私の名前があるのを見つけた Yue Hu 先生からも会議の
後で Edinburg 大学で講演して欲しいと頼まれた次第。

 ここまで、3 先生方皆女性であります。いきなりモテ期が来たような錯覚を覚えます
が、日本を代表して (?) 講演ツアーに臨みます。先日の写真を見るまでもなく、太陽
光発電、と言えば息の詰まりそうなオッサンばかりの日本とは事情が大分異なるよう
です。

 ちなみに旅程は当初ロンドンを足掛かりに据えた往復を考えていたのですが、飛行
機代が 50 万円に達するため、複数の航空会社を混ぜた上でイギリス内の空港を行
き (NCL) と帰り (EDI) で別にし、なおかつロンドン経由の 2 stop だったものを敢えて
韓国 (ICN) 経由の 3 stop (往復で 6 stop!) にすることで 27 万円まで下げることが
できました。 死ぬっ (泣)


PVSAT2024 *PV
 日時: 4/10(水)〜12(金)
 場所: Technology and Innovation Centre (TIC),
      University of Strathclyde(Glasgow, UK)

 アブストラクトはこちら

【2024.4.3 研究室ゼミ&ガイダンス】

 今年の瀬川研です。一部、西出研@早稲田大学の学生と宮坂研のスタッフ (プロジェクト雇用) を含みます。

【2024.4.2 文献の御紹介】

 フンコロガシ、、、ではなく MPPT に関する論文です。ストリングス毎にバイパスダイ
オードで接続した太陽電池アレイに部分日陰が出来た際に、如何にして出力の最適
動作点を追尾するかという内容。非常に良い問題提起だと思います。中国新疆ウイグ
ル自治区の石河子大学及び新疆大学から。

 本論文は結晶シリコン太陽電池を想定したものですが、昨今展示会等で見掛ける某
大面積のモノリシック型極細ストライプセルの場合、一部のセルが劣化ないし出力低
下した場合はそれに引きずられるようにパネル全体の性能が下がりますので (1本死
んだらパネル全面がパー!) 致命的だと思います。

 と言いますか、ぶっちゃけ、バイパスダイオードも無しによくもあんなデザインをする
もんだと感心致します。私の勝手な想像ですが、恐らくチームの中に太陽光発電に詳
しい人がいないか、あるいは社内で良く議論がなされない or 批判的な意見を全て排
除したまま開発を突っ走っているのではないかと思われ。


■A novel MPPT technology based on dung beetle optimization algorithm *c-Si, MPPT
  for PV systems under complex partial shade conditions
  (複雑な部分日陰条件下での太陽光発電システム向けのフンコロガシ最適化
  アルゴリズムに基づく新しい MPPT テクノロジー)
  C. Mai, L. Zhang, X. Chao, Xue Hu, X. Wei & J. Li DOI: 10.1038/s41598-024-57268-8
  (2024年3月18日付 Sci Rep 14, 6471 (2024))

 K先生ありがとうございました。

【2024.4.1 新年度】

 4月1日と言えばエイプリルフールですが今年は(今年も?)小ネタです。
Ohtani Lab/ICAT/Hokudai [TOP-jp] *Photocatalyst
  (2024年4月1日付 touche NPO(トゥーシェエヌピーオー))

 むしろ体重増加でお悩みの様子に共鳴。(苦笑)

【2024.3.29 お疲れ様でした】

2012.8.21 松本工業高校 2013.10.18 松本工業高校 2014.7.14 松本工業高校 2015.12.4 松本工業高校
2016.11.11 松本工業高校 2017.12.19 松本工業高校 2018.12.14 松本工業高校 2020.1.17 駒ヶ根工業高校
オマケ
 「載せないでください」ありましたので、お名前は伏せて御紹介させて頂きます。丁寧なご挨拶
を頂き大変恐縮です。感謝の気持ち、、、私も同感です。「色素増感」というテーマをきっかけに、
とてつもない多くの貴重な経験をさせて頂きました。また多くの方の善意に支えられて、東北大
時代崖っぷちにいた小職が栄誉ある東京大学へ転任するという予想だにしない人生を歩むこと
になりました。

 「もうええかな。」私も同じです。この十数年間、与えられた環境をフルに活用して、研究者とし
ての成果もまぁまぁ残せた実感はあります。最近は加齢のせいかストレスのせいか分かりませ
んが、以前ほど集中力が続かず、思うように仕事がはかどらずに日々あがいております。

 先生におかれましては、学力や人格形成など、ある程度素地が出来上がった大学生ではなく
高校生相手に教育をするというのは本当に大変なお仕事だっただろうと想像します。今にして
思えば、私の方、年に1度くらいの顔合わせでしたがいろんな生徒さんと接することが出来て面
白かったです。

 ご退職されても人の縁が切れるわけではありませんので、東京に来られる機会がありましたら
(アポ無しで構いません)ぜひお立ち寄り下さい。それまで、お元気で!

>内田先生
>
>ご無沙汰しています。2023年度から池田工業高校に異動しておりました。(白馬近いです。)
>私は今年の7月で還暦を迎えます。1年早いですが3月で退職することにしました。
>「もうええかな。」という感じです。趣味の自転車を中心に旅行などをするつもりです。元気です。
>自宅には実験器具がゴロゴロしていますが。
>
>20数年前に色素増感太陽電池と内田先生に出会い、お陰様で本日まで楽しく充実した
>教員生活を送ることができましたし、多くの生徒に刺激を与えることができました。
>誇張ではなく、「DSC」「内田」この二つが無ければ、ここまでいろんなことができなかったです。
>手あたり次第、酸化チタンを染めて、草花や弁当のおかずから生徒と太陽電池を作っていた
>時は楽しかったです。
>
>ホントに内田先生を利用させていただきました。こんなにお願いした教員はいないと思います。
>私のお願いを全部聴いて叶えてくださいました。
>試薬をいただいたり、大学見学、特別講義、松本にも来ていただいたり、
>公費で台湾、シンガポール、シギリアロックまで行けましたから。海外の大先生にも会えました。
>太陽電池の本まで出せました。
>助成金やら生徒国内・海外研修費を計算すると合計1,000万円位ゲットしました。
>全部「DSC」「内田」のお陰です。
>
>お世話になったことは多すぎて書ききれません。先生のホームページを時々見て、ご活躍を楽しむ
>くらいしかお礼ができませんが、これからもお元気でお過ごしください。
>長いメールですみませんでした。(このメール全文をホームページに載せないでくださいね。恥ずかしいですから。)

 今日でご退職ですね。W狭先生、大変お疲れ様でした。

【2024.3.29 講演会のお知らせ】

 その名もズバリ「グレッツェル先生 80 歳をお祝いするシンポジウム」が来月 5月17日
に EPFL で開催されます。日本からの登壇者1名...
80th Symposium of Prof. Michael Graetzel *DSC, Perovskite
 日時: 5/17(金) 13:30〜18:00
 場所: Polydome PO 01, EPFL(Lausanne, Switzerland)
 参加登録: Registration
 やばい、緊張する! (滝汗)

【2024.3.28 講演会のお知らせ】

 「第6回ペロブスカイト・ヘテロ接合・タンデム技術フォーラム2024」は 4月16日から
18日まで中国江蘇省常州市で開催されます。

 最終日、Business day ではペロブスカイト太陽電池製造も行っている Shenzen S.C.
(深セン) の工場見学も予定されています。あいにく私は別件で行けませんが、ご興味
のある方はぜひお試し下さい。

■6th Perovskite, Heterojunction & Tandem Technology Forum *c-Si, Perovskite
 日時:4/16(火)〜18(木)
 場所:Changzhou Zhongwu Hotel (on site) & Zoom meeting (on-line)
 ビザ無しで行く深センへのアクセスはこの動画が参考になるかもです。2:36 辺りから *たまたま見つけました、たまたまです :)

【2024.3.25 来客のお知らせ】

 Dr、失礼、 (Associate) Professor Kim さんですよ!

【2024.3.22 第71回応用物理学会春季学術講演会のお知らせ】

 今日から!(sorry) 東京都市大学で開催されます。先日の電気化学会もそうですが、
土日も構わず開催って、昔からでしたっけ?


2024年第71回応用物理学会春季学術講演会 *QD, OPV, Perovskite
 日時:3/22(金)〜25(月)

 プログラム(抜粋):
 ◆3月22日(金)
  13:30〜15:30 12.5 有機・ハイブリッド太陽電池のポスターセッション 会場:9号館(食堂等)
  [22p-P03-1〜28] 12.5 有機・ハイブリッド太陽電池 | 2024年第71回応用物理学会春季学術講演会 |
  10:00〜15:45
 【一般公開シンポジウム】有機薄膜太陽電池の社会実装に向けて必要なこと:
  ペロブスカイト太陽電池との共通基盤技術(T18) 会場:2号館(22C)

 ◆3月23日(土) 一般セッション
  9:00−12:00 有機薄膜、量子ドット等
  13:00−16:30 非鉛系ペロブスカイト等

 ◆3月24日(日) 一般セッション
  9:00-16:30 ペロブスカイト太陽電池全般
  13:00-13:45 分科内招待講演
   “ナノ粒子量子ドットの40年:誕生からペロブスカイトナノ粒子まで“ 京都大学 金光義彦先生

 ◆3月25日(月) 一般セッション
  9:00-11:30  ペロブスカイト太陽電池全般
  13:00-16:00  タンデム関連CS コードシェアセッション
          (12.5 有機・ハイブリッド太陽電池、13.9 化合物太陽電池、16.3 シリコン系太陽電池のコードシェア)

 ハイブリッド開催ですのでオンライン参加のみも可能です。奮って御参加下さい。 :)

【2024.3.20 日本化学会第104春季年会 Day3】

 世間一般は春分の日、祝日ですが学会 3 日目です。会場の日大理工学部、遠過ぎ。
職場の先端研から日大船橋駅まで、きっかり 2.5 時間掛かります。これ、時間的には
東北大/仙台や名古屋大へ行くのと変わり無いです (トホホ)。
 今日は伊藤先生、invited。 :)

【2024.3.18 日本化学会第104春季年会 Day1】

 日本大学理工学部船橋キャンパスにて。

 こちらも前回がいつだったか覚えていないくらい久しぶりの参加になります。会員数
が多い分聴講者も多いのですが、専門性という意味では先週の電化の方が密度感が
高い印象。
日本化学会第104春季年会(2024) *Photocatalyst, DSC, Perovskite
  日時:3/18(月)〜21(木)
  会場:日本大学 理工学部 船橋キャンパス
 サービスショット。 :)

【2024.3.18 記事の御紹介】

 中国・清華大学よりペロブスカイト太陽電池、記録更新のお知らせです。η=26.41%
 詳細はこちらで御確認下さい。

【2024.3.16 電気化学会第91回大会 Day3】

 土曜日、名古屋大学にて。昨日伊藤省吾先生の呼びかけがあったのですが、今
年秋の電気化学会はハワイで開催されます。

 通常は 5 年に一度のイベントですが、コロナで中断したこともあって、現地で開催
するのは PRiME 2016 以来実に 8 年振りとなります。
PRiME 2024 *Photocatalyst, DSC, Perovskite
  日時:10/6(日)〜11(金)
  会場:Hawaii Convention Center & Hilton Hawaiian Village
  参加登録費:6 月公開
  予稿原稿〆切:4/12(金)
 セッションは「D01-Photovoltaics for the 21st Century」なのでお間違えなく。*日程はまだ決まっていません 2024.3.19

【2024.3.15 電気化学会第91回大会 Day2】

 名古屋大学にて。とてつもなく久しぶりの電気化学会出席です。すっかり肥えて顔
が膨張した自分を棚に上げて言うのも何ですが、関係の先生方も皆それなりに歳を
取って老け顔に。でも懐かしい。:)

 今回、伊藤省吾先生の呼びかけでペロブスカイト太陽電池セッションを復活させまし
た。出席者の数もまずまず、議論の中身も有益で、良い感じです。
電気化学会第91回大会 *Photocatalyst, DSC, Perovskite

 大谷先生、功績賞受賞おめでとうございます!

【2024.3.13 記事の御紹介】

 宮坂先生受賞のお知らせです。
日本学士院賞に10人 次世代太陽電池など優れた業績顕彰 *Perovskite
  (2024年3月13日付 日本経済新聞)

 おめでとうございます!

【2024.3.6 講演会の御紹介】

 公式なアナウンスがネットでは見つけられなかったのですが、産総研主催の太陽
電池ワークショップです。2020年の太陽光発電センターによる成果発表以来、久し
ぶりにペロブスカイトに焦点を絞ってワークショップを開催致しました。

 昔から気になっていたのですが、日本の太陽電池業界 (講演参加者) は何でオッ
サン♂ばかりなんでしょうね? :)


--- ペロブスカイト太陽電池ワークショップ ---
日時:2024年3月6日(水)13:30〜17:35
場所:TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原 ホール2B
   東京都千代田区外神田1-7-5 フロントプレイス秋葉原2階
電話:03-5289-7099
アクセス:https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-akihabara/access/

------------------------------------
 今回は「完全招待制」だったようですが、再来週には一般公開の報告会として下記
が予定されています。*日本化学会春季年会(日大理工) と日程が重複しています

2023年度 ゼロエミッション国際共同研究センター研究成果報告会 *RE & Perovskite
  (2024年3月19日付 AIST)

 お疲れ様です!

【2024.3.4 記事の御紹介】

 有機系太陽電池技術研究組合 (RATO) 理事長のお言葉もさることながら、1つ前
の記事
で資源総合システムの貝塚さんが提供されている国別のメーカー見取り図が
非常に分かりやすいです。

次世代太陽電池「ペロブスカイト」…国際競争に勝つために“オールジャパン体制”を *Perovskite
  (2024年3月4日付 ニュースイッチ)

 いいね!

【2024.3.1 PVEXPO2024 Day3】

 最終日、台湾ペロブスカイトソーラー株式会社のブースにて。写真はプロジェクト統
括マネジャーの Hantu Lin さん。今年の夏には新竹市内に工場を建設して販売開始
したいとのこと。

 御厚意で A4 サイズのデモセルを 1 枚頂いて参りました。性能測りたい方 or 測る
のにご協力頂ける方いらっしゃいます?

 いいね!

【2024.1.30 分光計器さん訪問】

 久々に八王子の分光計器さんを訪問してBIP-KV100 イオン化エネルギー測定装
を使わさせて頂きました。

 大気中光電子分光装置としては理研計器さんの AC−3 が有名で瀬川研でも保有
しているわけですが、こちらは測定電圧範囲が〜5V なのに対して、分光計器の装
置では〜9.5V まで測れます。即ち、エネルギー準位が深い酸化チタンや酸化亜鉛
等の仕事関数を測定したい場合は UPS もしくは今回の BIP-KV100 が無いと評価
が出来ません。

 強いて欠点を挙げれば BIP-KV100 は基本的に真空条件下もしくは信号強度が低
くて構わない場合は N2 ガス雰囲気下で測定する必要があるのと、試料下部に電気
的な導通を取らなければいけないのですが、測定時間は AC-3 とそれほど違いあり
ません。どちらも一長一短あるという感じです(ですが、UPS よりは圧倒的に装置コス
トが安いです)。

 論文作成の都合上、他人の文献値をそのまま引用して数値を並べることも可能です
が、やはり実際に測定したいと思い 2 時間ほどお付き合いを頂きました。実際、SnO2
を測定したら我々の試料では伝導帯下端の状態密度 DOS に相当する高電圧領域
での曲線が 2 段になっているんですよね。。。
 ご協力ありがとうございました!

【2024.2.28 PVEXPO2024 Day1】

 本来ですと「PVEXPO2024」に相当するイベント、太陽電池展示会ですが、時代の波
を受けて「SMART ENERGY WEEK 春」という名前に変化しています。

 (1) ペロブスカイト太陽電池では台湾の企業コンソーシアムがガラス系及びフレキシ
ブルタイプのデモセルを展示しています。

 (2) シャープは Panasonic に触発されたためか、部分塗り分けのシースルー型を展
示していました。東芝も出展していましたが、こちらは特に目新しさは無し。

 K藤様、ありがとうございました!

【2024.2.22 試作品の御紹介】

 瀬川研初の 30 cm 角ペロブスカイト太陽電池モジュール試作品 by 多田さん。
 基板は薄板ガラスです。当〜然!

【2024.2.21 記事の御紹介】

 「アイシン精機株式会社」改め「株式会社アイシン」、こちらは薄板ガラス(恐らく)。
過去に私見を述べておりますが、ペロブスカイト太陽電池の本命だと思います。この
勢いでソーラーカーレースにも参戦するんですよね??? :)

*30cm 幅に 49 ストライプとしますと 1 幅当たり 6.12mm、実際の設計は 6mm で合っ
 てますでしょうか? それから「重さ 3 kg」は何かの間違いですよね...

厚さ0.1ミリの新しい「太陽電池」 折り曲げ可能 曇りや室内の薄暗い光でも発電可能 アイシン *Perovskite
  (2024年2月21日付 Yahoo! ニュース)

 CBCテレビは中部日本放送。いいね!

【2024.2.21 Zoom ミーティング】

 ニューキャッスル大学 (Newcastle University, UK) の Marina Freitag さんと Zoom
ミーティング。


 昨年いっぱいで研究成果のネタをほぼ出し尽くしたつもりなので、今年の海外遠征
は秋の PRiME2024 (Hawaii) と冬の MRS (Boston) くらいかと思っていたのですが、こ
こ最近立て続きにお声掛けを頂いて、結局あちこち出掛けることになりそうです。
 赤枠の彼はそこで何をしとるん? :)

【2024.2.16 Sweden】

 
 

【2024.2.11 ガーラ湯沢】

 中国系?グループツアーだと思うのですが、やたら海外旅行客が大挙して押し寄せ
ておりました。例年ではあまり見掛けない光景。
 いつもの >チクショっ! 2級は25名中5名合格でした。

【2024.2.9 日立TEM導入(1*)】

 FIB がほぼ組み立て終えたので動作試験です。
 続く。

【2024.2.8 取材です】

 ユーチューバー? ペロブスカイト太陽電池の理解と普及促進に貢献します。
 お疲れ様でした。

【2024.2.1 記事の御紹介】

リコーとリコージャパン、ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始 *Perovskite
  (2024年2月1日付 RICHO ニュースリリース)

 写真では結構明るく見えます。いいね!

【2024.2.1 日立TEM導入(10)】

 今日でひとまず TEM の据え付けと調整が完了しました。シリコン Si(111) 面の超高
倍率像にてダンベルを確認し、0.78Åの分解能があることも確認しました。作業に当た
られた日立ハイテクフィールディングの作業員の皆様、大変ありがとうございました。

 まだまだ続く(次は FIB です)。

【2024.1.29 ああ、nature】

 先日論文の掲載料が高いというぼやきをここに書いたのですが、上には上がと言
いますか、以前から分かっていることなのですが、事務方から凄い内容の問い合わ
せの回覧メールが送られて来ました。その額、なんと 7,139USD。今日の為替レート
103 万円です。


 こんなの、論文アクセプトされた瞬間に破産してしまいますね。:)

【2024.1.22 IPEROP24】


【2024.1.19 日立TEM導入(8)】

 筐体真下に Rio カメラ、筐体横の TEM ホルダー近辺に EDX 用のセンサーが取り
付けられました。どちらも定番の Gatan 製。

 最近の TEM を触ったことのある方は御存じかと思いますが、SEM と違って、撮影し
た写真の生ファイル (dm4 フォーマット) には深さ方向の電子線の重なり、即ち 3 次元
の凹凸に関する情報が含まれています。

 このため撮影データを後から自分の PC 上で読み取って粒径を測長したり、あるい
は自分が調べたい任意の場所について、フーリエ変換により再現した電子線回折像
などを表示させることが可能です。→解析には高度な知識と労力を要します。

 まだまだ続く。

【2024.1.18 論文の御紹介】

 毎度お馴染みの身内論文です。以前本 HP でも写真をお見せしましたが、分光タン
デムセル用の治具を用いて測定したペロブスカイト/ペロブスカイトの 4 端子セルの
論文です。

 ACS Energy Letter (reject 2回)→ ACS Applied Materials & Interface (reject)→ ACS
Omega (accept) という形で、最終的に 4 雑誌目でようやくアクセプトされました。前 2
者は東大の場合オープンアクセス料が無償で、最後の ACS Omega は掲載料が $1,685
(約 25 万円) 掛かるわけですが、正直ここに至るまでのエディターの判断は論文の中
身云々よりも商売優先で押し込められたとしか思えません。かつ、この傾向は年々顕
著になりつつあります。

 より分かりやすく言いますと、お金が無い研究室からは有名所の雑誌に論文を掲載
するのが難しくなっていると感じます。


Spectral Splitting Solar Cells Consisting of a Mesoscopic Wide-Bandgap *Perovskite
  Perovskite Solar Cell and an Inverted Narrow-Bandgap Perovskite Solar Cell
  メソスコピック・ワイドバンドギャップペロブスカイト太陽電池と逆構造型ナロー
  バンドギャップペロブスカイト太陽電池からなる分光タンデム型太陽電池
  K. Ito, K. Nonomura, R. Kan, K. Tada, C.C. Lin, T. Kinoshita, T. Bessho, S. Uchida, and H. Segawa
  (2023年12月29日付 ACS OMEGA) DOI: 10.1021/acsomega.3c09654 Supporting Information 

 D1伊藤さんの初論文です。

【2023.11.17 Linked In】

 論文では「エドワード H. サージェント (Edward H. Sargent) 」、普段の生活やホーム
ページの案内には Ted Sargent で通しているトロント大学/カナダの教授。

 毎年 10 報以上の Science や Nature 系論文を繰り出し、直近の NREL チャートで
は効率 η=26.1% の世界記録を報告するなど、文字通りペロブスカイト太陽電池業界
の「スーパースター」ですが、Linked In のお友達申請を頂きました。有り難い。

 私はと言えば、先日の MRS で彼の講演を最前列に座ってひたすらメモを取ってい
たわけですが、それまで/今も?面識は無かった(はず)なので、意外でした。しかも
カナダ時間で夜中の 0:14 に。
 いや、びっくり!

【2023.11.15 記事の御紹介】

 中国版には先週から出ていたようですが、「日本は中国の太陽光発電優位性に対
抗する超薄膜で技術的優位性を回復しようとしている」とのこと。
X(twitter) もあり
ます。


日本発の新型太陽電池、中国の独占切り崩せるか *Perovskite
  (2024年1月15日付 The Wall Street Journal)

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【2024.1.11 日立ハイテク(御殿場)にて】

 「日立の TEM」と言えば茨城県ひたちなか市、勝田駅前の日立ハイテク那珂事業所
なわけですが、FIB 加工機は旧セイコーインスツル (SII) が開発した経緯があって、今
日は方向的には真逆の御殿場方面、静岡県にある富士小山事業所にお邪魔しまし
た。今月末に瀬川研へ納品される装置の出荷前検査です。

 名前が示す通り敷地の真向かいには富士山が見え、最寄りのバス亭には温泉があ
るなど、風光明媚な立地です。この事業所、実は工場全てが FIB のためだけに作ら
れており、クリーンルームの中で作業員の方が黙々と装置を組み立てていました。
 帰りはなんだかんで 21:00 過ぎに。

【2024.1.4 仕事始め】

 御報告が遅くなりましたが、明けましておめでとうございます! 2024年の新春を迎え、
謹んで新年の御挨拶を申し上げます。

 今年は元日から自然災害・事故・事件と多くのネガティブなニュースが続く波乱の幕
開けとなりました。このたびは能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表し
ますとともに、被災された皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。

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 ペロブスカイト、今年も心新たに頑張ります。「鬼が笑う」と言われないよう、敢えて新
年にコメント致しますが、効率で世界記録を狙います。長らく中国・韓国に先を越され
てきた現状に、もううんざりです。

 幸い昨年途中より研究体制が再編され、私もいろいろと口を挟めるようになりました
(と言うより、研究室の風通しが良くなりました)。また今年は新たに研究員・スタッフも
追加され、厳密には抜けたポスドク分の穴埋めではありますが、グリーンイノベーショ
ン基金による設備拡充もあって、昨年以上に研究が加速することが期待されます。

 頑張れ>私、頑張れ>瀬川研。


 宣言したぞーーーっ! :)