太陽の下で自然の恵みに感謝する日記(2012)
【2011.2.28 タイムアタック】

 お目汚しにどうぞ。

  

 簡単そうに見えるんですけどね。スタート地点は最大斜度34度の結構なコースです。


【2012.1.5 ジュニア競技会第1戦(七ヶ宿)】

 他のスポーツと比べて、スキーは経験の差が大きく影響する。より分かりやすく言う
と、男女差や年齢差があまり無い珍しいスポーツだ。また競技者生命が長いのも特
徴で、市民大会等では必ず60歳以上の部が存在する。話を戻すが、早生まれで体
格的に不利な聡一郎が、同級生と互して戦う?には打って付けだった。

 地元のスクールに通い、紆余曲折を経てSAJ(日本スキー連盟)のバッチ検定は
小学5年生で一級を取得。その流れに乗って、何となくチームの上級生に憧れてア
ルペン競技スキーを始めた。気がつけば、聡一郎と私にとって掛け替えのない人生
の一部となっていた。
 二年目にして小学生最後の年。自然からの恵みである積雪も、残された期間はあ
と僅か。実は最近になって大変な事に気付いた。春から入学予定の中学校(近所の
公立中)にはスキー部が無い! 無いよなぁ... いくら仙台が田舎だからって。

 というわけで、このままなんとなく「頑張った」で終わらせるのではなく、きちんとア
スリートとして記録を残したいと考えSAJ公認の大会である“ジュニア競技会”に参
戦することにした。
  (results)
 前置きが長くなりましたが、シリーズ第一戦。結果はいきなり11人中11位の
ビリです。
しかも、トップとのタイム差 9 秒と惨敗。大きく肩を落とし項垂れ、涙に暮れる聡一郎。
会話も無く、逃げるように帰ってきた。何かがおかしい...

【2012.1.22 通常練習】

 大回転 (Giant Slalom, GSL)   回転 (Slalom, SL) 

【2012.1.29 ジュニア競技会第2戦(泉ヶ岳)】

 運が無い。シリーズ6戦中、唯一入賞の可能性のあった仙台市で開催予定の
大会が、震災の影響で流れてしまった。中止の理由が、まさか休憩所を用意で
きなかったからなんて。(涙)

【2012.1.29 タイムアタック】

 気持ちを切り替えてチームのタイム計測会に参加。前回の大会から2週間。意識
が変わったせいか、顔つきも“戦う選手”のそれらしくなってきた。滑りも以前とは変
わり、明らかに速くなっている。

 1本目   2本目
 1本目は鬼神の走りで中高校生をも凌ぐ勢いで滑っていたのに、攻め過ぎてポー
ルに激しくぶつかり転倒。なんちゃってスーキーヤーの私ではもはや追いつけないく
らいのスピードで駆け抜けて行った。全力で挑んでいる姿を脇で見ていて、
身震いする(親バカで申し訳ない)。

 2本目は転倒の影響か、恐らく 2 秒程度タイムが落ちて小学生ではトップに 0.2 秒
落ちの 2 位。それでも飛び入りで参加してきた宮城県スキー連盟の強化指名選手
よりは 0.8 秒早く、大差を付けた。勝利への予感。

【2012.2.11 ジュニア競技会第3戦(オニコウベ)】

 朝 5 時起床、気温マイナス 3 ℃。仙台市内から車で 2 時間強の距離は結構キツ
イ。途中、凍結した高速道路でガードレールにぶつかり立ち往生する車あり。雪道で
なぜか車に轢かれた狸(?)がいたり、対向車が無理して追い越しを掛けてぶつか
りそうになったりと朝から不吉な予兆が続く。現地では地元鳴子温泉郷のチーム連
中が万全のバックアップ体制で控えており、サッカーに例えるならアウェイの様相。
七ヶ宿の悪夢が思い起こされる。

 今にしてみれば、全てが無謀だった。何もかも初めての経験だったため、ルール
や試合の駆け引きも含めて、あまりにも知らな過ぎだった。幸い、同じ仙台市内のス
クール仲間のパパからいろいろと指導を賜り(感謝!)、ギリギリ間に合わせた感じ。

 結果は、、、1走目あえなく転倒。転んでも直ぐに起きあがってコース復帰すれば
競技を続行できたに、ルールを知らず1つ外したまま滑り降りたため、旗門不通過
で失格。これは最悪だった。なぜなら、1本目が失格の場合は2本目の滑走に出ら
れないからだ。

 審判団にお願いし、結果、全ての競技を終えた後に一人だけ別枠で滑走を許さ
れた。タイム計測もあり(有り難い)。アナウンスがスキー場にこだまする。「全ての
競技を終えた後に41番、内田選手が滑走します」。再び三度涙を飲んで、心が折れ
そうになるのをぐっと堪えて、一人だけのレースを終えて帰ってきた。

 もう、だめかもしれない...

【2012.2.12 ジュニア競技会第4戦(オニコウベ)】

 昨日と同じ会場、雪→吹雪。視界不良で二本目が危ぶまれる中、かろうじて競技
は続行。滑走順位が48/60と圧倒的に不利で、普通なら一本目の逆に順番を入れ
替えるのに、時間短縮のため結局また最後。相変わらず運が無い。

 がしかし! 遂に結果を残しました。途中棄権や失格等ある中で、13名中
「9位」
ふ〜〜〜。欲目に見て、宮城県の10番目くらいか?
 1本目   2本目
 ひとまず、お疲れ様でした。

【2012.2.19 通常練習】

 大回転 (Giant Slalom, GSL) 

【2012.2.26 ジュニア競技会第5戦(えぼし)】

 大回転用に新たに165cmの板を投入。基本的に長いほど有利なので、振り回せる限
界の身長+20cmを選択。なおかつゴーグルも透過率の高い、明るいレンズに換えまし
た。

 結果を先にお話します。19名中
「16位」

 厳しいですね。上位15名は全て地元のチーム、かつ小学生高学年トップのタイムは
高校生の1位を上回るという、とんでもなく高いレベルの試合でした。でもいいんです。
順位は上げられませんでしたが、中位陣とはそれほど大差無く、本人的には納得の
滑り→完走を果たすことができた模様。
 大回転 (Giant Slalom, GSL)

【2012.3.4 第33回オニコウベカップGS大会(オニコウベスキー場)】

 遂に結果を出しました! 小学生高学年の部、8名中 「3位」。もはや完全親バカ日記
と化しつつありますが、どうか御容赦下さい。

 あぁ〜。ほんと良かったですよ。いわゆる公式戦ではない“草レース”の類ではあり
ますが、満足です。4位との差、僅か 0.25 秒。逆に2位との差は 0.8 秒。

 想像して頂ければと思うのですが、約1分間ポールの間を駆け抜ける競技において
1秒未満の差というのは、ほんの一呼吸です。出だしで言うならストックを地面に突い
て一振り分。集中力を切らして少しでもライン取りを間違えたり、板のワックス掛けを
怠ったり、あるいは走行時の風向きが悪かったりしますと、あっと言う間に準位が逆転
してしまいます。

 本人の努力もさることながら、お世話になったいろんな方に感謝しないと。ほんとに。

 大回転 (Giant Slalom, GSL) 表彰式

【2012.3.10 ジュニア競技会第6戦(みやぎ蔵王白石スキー場)】

 シリーズ最終戦。「宮城県の10番目くらいか?」が嘘ではない証に、今回は12名中 7
の成績を残しました。体格差は(技術差ももちろん)最後まで埋めきれなかった印象。
でも、レースの何たるかも知らないで飛び込んだこの世界で僅か2ヶ月間で土俵に割
り込めるところまで頑張ったわけですから“良し”とします。

 大回転 (Giant Slalom, GSL)
 改めて思うのですが、スポーツはいいですね。やり直しの利かない真剣勝負で、思う
ように結果が出せなかったりして。それでもいろいろ頭を悩ませて頑張れば、どこかで
報われる日が必ず来ます。またそうした過程で他者への尊敬の念も生まれるし、何よ
りも自分に自信が持てるようになります。ワールドカップやオリンピックに出場するなん
て、東大へ入るより遙かに難しいですもんね。


■2011-2012 ジュニアシリーズキッズポイント
  http://sam-miyagi.blog.ocn.ne.jp/kyougi/20112012-.html

■宮城県スキー連盟 キッズ登録ポイントリスト 男子学年別ランキング(2012 No.2)
(results 宮城県7位)
 実は東大法卒の積水化学の大久保会長、ボート競技でオリンピック出場を果たしております。凄っ!

【2012.3.11 黙祷】

 あれから1年。PM 2:46、来場者とスタッフ全員で手を組み、厳かに黙祷を捧げました。
 とても終わったような実感無いですね。まだまだこれからです。

【2012.3.24 上村愛子選手 in スプリングバレー】

 「うわーっ! 本物だ!!!」思わず声が出そうになるのをぐっと堪えて、見て見ぬふ
りしてました。何でも宮城県で被災した子供達100人を無料で御招待したようです。
いつものようにスクールで体操するのを見守っていたら、観客の一人として後ろに紛
れて踊って(?)らしたんですよね。

 有名なスキー選手が来るらしい、くらいの話は耳にしていたのですが、まさかのサプ
ライズゲストでした。
 上村愛子オフィシャルブログ

【2012.3.27 スキー合宿 in オニコウベ】

 スクール仲間のパパさんにお願いして、3/27・28 とスキー合宿に連れて行ってもら
いました。主催は宮城県スキー連盟、参加対象者は連名の強化指定選手(小・中学
生)+小学6年生の選手登録者。コーチはサラエボオリンピックで日本代表の岩谷高
峰先生です。
 ■ISN 岩谷高峰ブログ 宮城県強化合宿(投稿日: 2012年3月29日)

【2012.4.15 蔵王!】

 青く澄み渡る空と白く輝く残雪の蔵王! 厳しい冬を越えて、樹氷は元通りの森林
へ。すみません、太陽電池ネタでなくて恐縮ですが、書かないよりはマシかと? (^^;)

 残された時間、あまり無いんですよね。いろんな意味で。そう思うと居ても立っても
いられず、全力で汗をかいて参りました。帰りは目の前の温泉へ(当〜然)。最後は
出来たてのお饅頭かお団子を食べて帰るのがいつものパターン。

 蔵王温泉街ではここ数年「稲花餅(いがもち)」なるブランドのお団子が流行っており
まして、賞味期限が1日しかないので持ち帰ってお裾分けできないのが申し訳ない
のですが、もし行く機会がありましたらぜひ御賞味下さい。笹の葉1枚に3個乗って、
キリの良い枚数で売られています。

 左下は“横倉の壁”です。

【2012.4.22 月山!】

 だぁ〜っ、失敗だ! (笑)

 「蔵王にしよう(Pa)」「月山がいい(Sou)」「蔵王にしよう(Pa)」「月山がいい(Sou)」
朝から延々繰り返した挙げ句、百歩譲って月山に行った結果がこれ。「月山に連れて
きたのはお前だ〜(Sou)」 違げーーー!

 視界10メートル。この状況でリフトを営業しているというのも信じがたいですが、そ
れにしても地形が頭に無いと余裕で遭難するレベル。あ、でもこの時期月山に行く酔
狂な人は限られてますもんね。
 最後の一人?でした。

【2012.4.29 やっぱり蔵王!】

 唐突ですが、終わりの日が近づいて参りました。覚悟はしていたのですが、予想よ
りも早く。原因は雪ではなくてこれ。本HPでは初披露ですが、聡一郎は悩んだ末に
中学校の部活動で「剣道」を選びました。スケジュールがもう、<びっちり>です。か
ろうじて日曜日が空く? 程度。これでは競技スキーはしばらくお預けですね(涙)。
泣いているのはオヤジだけという話もありますが(苦笑)。 目下の私の課題は“子離
れ”であります。トホホ。

 でもね、一番最初にも書きましたが、もしスキー部があれば間違いなく手を挙げて
いたはずです。ネットでいろいろ情報収集しますと、本格的に上を目指す人は転校し
て一人暮らしを始めるケースもあるようで、人生の分かれ道ですね。でも、少なくとも
今年は空き時間を探して練習し、全中(全国中学校大会)へ出場したいと思います。
ポテンシャルはまだ余力があるでしょうから。

 三年のお休みは致し方ないですが、高校で再開できる → 一緒に滑れる!? こと
を勝手に夢見て、期待して待ちたいと思います。
 余談ですが、剣道と競技スキー(特にスラローム)は少し似ている部分があります。
迫り来る棒?に瞬時に反応して避けるようなところや、保護具で完全武装して試合
に臨むところなど。どちらも全力で応援したいと思います。試合の遠征で車出し当番
もありそうな感じで、いずれにせよ車、そろそろ買い換えないと...

【2012.5.13 月山!】

 微妙〜な天気。かろうじて帰る直前に青空が広がりましたが、イマイチ。自然相手
なので、まぁ、滑れれば良しとします。ベストシーズンはまだ少し先ですね。

【2012.5.27 月山!】

 体調悪かったのですが、無理して行きました。
私、もう、いつお迎えが来てもOKです!(思い残すこと無いです)

【2012.8.12 出発】

 今週一杯お休み頂いております、申し訳ございません。趣味を越えて病気のレベル。
「またですか?」 ほんと、申し訳ございません。ニュージーランドへ(治療に?)行って
参ります! (苦笑)

【2012.8.13 移動日】

 仙台→成田→シドニー→クイーンズタウン。

【2012.8.14 Day1】

 コロネットピーク。あいにく雨交じりの曇り。午後は早々に撤退。

【2012.8.15 Day2】

 カードローナ。曇り時々晴れ。日頃の雑念が汗と共に洗い流されていく感覚。

【2012.8.16 Day3】

 トレブルコーン。快晴。澄み渡る青い空と新鮮な空気はクラス 100 レベル(間違い
無い)。超絶に美しい景色は、残念ながら写真では全てをお伝えしきれません。

【2012.8.17 移動日】

 一度ならずも二度までも! よりによって1年のうちで最もコストが高いこの時期に、
三日間ですがニュージーランドへ行かせてもらいました。思い切った行動に出るきっ
かけを頂いたのも、昨年震災時にお世話になった皆様方のお陰です。改めてお礼申
し上げます。

 一見して本HPでは無関係なスキーネタですが、お日様の光を浴びて元気になる
という意味では太陽電池と同じだと思います。あっ、こじつけでしたかね? (苦笑)

---
 、、、って、無事帰ったと思いますでしょ? 実は朝、ホテルを出て向かった先のクイ
ーンズタウン空港で大トラブル。なんでも乗り継ぎのシドニー空港内で滞在時間が
8 時間を越えるためにオーストラリアのビザが必要なことが判明。急いで端末を探し、
オンラインで二名分をその場で登録、までは頑張ったのですが、更に運悪くフライト
が予告無しに出発を繰り上げたため、僅か 5 分差で乗ることができませんでした(2
時間も早く空港入りしたのに)。万事休す...
 海外で飛行機に乗り遅れたのはこれが初めてです。結局、クイーンズタウン→オ
ークランド(Domestic)/オークランド(International)→シドニーと乗り継いで戻ること
になりました。最初「新たに切符を手配すると一人 $1882 NZD(=約12万円)掛かる」
言われた時は気が遠くなりましたが、持てる英語力と交渉力の全てを使い果たして
3 万円ちょっとの出費に抑えて事なきを得ました。現地の Help Desk のお姉さんにも
相当、御世話になりました(感謝です!)。

 シドニー空港へ辿り着いた時には既にゲートが開いて搭乗が始まっていましたので、
本当に最後の最後までギリギリ・レースでした。

to be continued