不定期日記(2015)
【2015.12.6 秦始皇兵馬俑博物館(西安)にて】
御覧の通り兵馬俑です。偶然ですが、ちょうど今のタイミングで日本でも10体ほど、
展示会で披露されているはずです。私の方はお陰様で現地で、発見当時の場所に
そのままの姿で見ることができました。修復済みの物が約2,000体、修復途中のもの
は密度から計算して約6,000体の合計8,000体程度あると言われています。
私の下手な解説よりも写真の方が雄弁ですね。一つずつ造形が違うのはもちろん
のこと、髪の毛・爪・手相に至るまで丁寧に彫り込んで作られています。実際には13
色の絵の具で彩色されていたそうですが、惜しいことに後から攻め込んできた敵対
勢力がほとんど壊してしまった挙げ句、火を放ったため(ISIS と同じ)面影は部分的
にしか残っていませんでした。が、実は1体だけ難を逃れたものがありまして、片膝
を地面に着いたやつがそれですが、壊されないで完全体として発見されたそうです。
地元では“幸運な兵士”と呼ばれているとか。
修復作業は今も続いていますが、最近は破片に白い紙で番号を割り振って立体イ
メージをスキャンし、PC上で組み合わせをシミュレーションするため、ほとんど間違い
は起きないそうです。